体験

 

あれは私がオフィス仲介営業だった頃の話。
お得意の”飛び込み営業”をするべく渋谷を回っていた。

本当に私にはあまのじゃくな所があって、皆は飛び込み営業が嫌いだと言っていたのに、私は大好きだった。
その理由はすごく単純で、
『私という個人を通して物件とお客様との新しいご縁が生まれる』
ということが嬉しくてたまらないからだ。

最後の『ありがとう。野田さんでよかった』という言葉が欲しくてひたすら飛び込み営業をしていた。
その日は、まず渋谷新南口のまん前の立て壊し予定のビルに飛び込んだ。

片っ端から回っていた中にその企業はあった。
名前を SOW・EXPERIENCE(ソウ・エクスペリエンス)
体験ギフトを売っている企業である。

 

【その会社は体験ギフトを売る会社である】

今でもその時のことを覚えている。
会社の入り口扉には白いTシャツがかかっていて、
ボロボロのビルなのに、その一角だけなんだかオシャレで陽気な雰囲気が漂っていた。

元気を出して飛び込んでみると、一見さんにもかかわらず社員の皆さんが温かく迎えてくれた。
それも「いや、こんなとこ良く来たね!」っていう感じで。
大概はいぶかしがられながらていのいい理由で断られるか、
物件情報だけ取得したいからとりあえず送ってくれと言われるのが関の山だがここは違った。
すごくアットホームで思わずこの企業に転職したいと思ったほどだ(笑)

その後の物件のご案内も相変わらずフレンドリーで、『これは!』という物件の場合には、
社員全員で内覧をしていた。
非常に仲が良く、ノリが良い。
活き活きと働いている会社は良いサービスを提供出来ている証拠である。
もう、その一連の出来事ですっかりファンになってしまった。

残念ながら、希望する物件を出せなくて、他のところからの紹介でビルのオーナーさんと直接契約したというような話を聞いた。
その際も役員さんから丁重なお電話をいただいた。

「今は自分の力不足で、一番ピッタリの物件をご提案出来なかった。
 次回の移転の時にはお願いされるようにレベルUPしよう」

初めて本気でそう思える企業だった。

 

【ファンになったのでサービスも利用してみた】

すっかりファンになってしまった私は、その後、実際に体験ギフトを購入もしてみた。

母の日や父の日には、リラックスカタログを。
妻へのホワイトデーには、カフェチケットとバーガーチケットを。

皆、非常に満足してくれた。何より、自分が満足していたのだが(笑)

<ギフトは他にも沢山ある↓>
https://www.sowxp.co.jp/

この企業に出会うまでのギフトの常識は”商品=物”だった。

そこに”体験”という概念を持ってくるのは本当に斬新だと思った。
『本当に感動した体験は一生の記憶に残る。』
そういう一期一会的なものに魅かれたのもあったのかもしれない。

 

【先進的な取り組みをしているのもまた好感である】

ちなみに言っておくが、この企業とはオフィスの仲介以降は主なやり取りはしていない。

ただのサービス提供企業とお客様という関係だ。
だが、それで良いと思っている。
何かで繋がる時には自然と引き合って繋がるものだ。

今のところは私が一方的にこの企業をウォッチしている。
次にどういうことをやるのかが非常に気になるからだ。

例えばこれ

なんと『子連れ出勤100社プロジェクト』という自分の会社がモデルとなって、
子連れ出勤を推進し、同じような企業を100社作ろうという試みを始めたというのだ。

<詳細はコチラの記事に↓>
http://careerhack.en-japan.com/report/detail/524

実際に記事を読んでみると、社員に妊娠をした方がいて、抜けられたら困るから
子連れでもいいから引き続き働いて欲しいというのがキッカケだったという。

自社でも試行錯誤をしていて情報発信をしていたら興味を持ってもらえる企業が出てきた。
だが、それでも中々一歩が踏み出せないでいるところが多かった。

そこで、自社のスローガンでもある。”Good Experience, Good life.”のもと以下の考えにたどり着く。

<以下、キャリアハックから引用>
http://careerhack.en-japan.com/report/detail/524
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「楽しそうだね、いいね」と思ってもらうだけではダメで、実際に体験してもらいたいと思いました。
それでこのプロジェクトを始めることにしたんです。

そもそもソウ・エクスペリエンスは「いい経験を人々に提供する」という使命をもった会社です。
さまざまな「経験」の中でも、「仕事」って最も大事な経験の一つじゃないかと思うんですよね。
1日の中で一番時間が長いし、それ以上に、大人の自尊心に与える影響が非常に大きい。
誇りをもって仕事できているかどうかって、とても大事なことです。

「いい経験がいい人生だよね」といっている会社が、いい「働く経験」を提供できていないと説得力にかけますよね。
少しでもそこに嘘があってはいけないと思う。
だから、まず当社のスタッフ全員が誇りと自尊心をもって仕事をできるようにしたい。

それから、会社そのもののファンを増やしたいなという気持ちがありますね。
これから当社もいろいろな新しいサービスをやっていくだろうと思います。
今、体験ギフトそのものを売る、という利益にこだわるのではなく、当社を好きになってくれる人を増やしたい。

人手が足りなくて困っている会社がある、働きたいけど働けなくて困っている人がる、
そんな状況を解決するのが「子連れ出勤」。
もちろん、保育園が増えて子どもを預けられればそれが一番シンプルだと思いますよ。

でも、もう一つの選択肢、小さな解決策として定番になればいいなと。
みんなの頭の隅に、「そういうのもありだよね」っていう”小さな常識”になったらいいなと思うんです。

せっかく、自社でやってみたら「意外といいよ」ということが分かったので。
このプロジェクトを通して、「子連れ出勤」ができる会社が1社から100社に増えていく。
それによって、「いい体験」をする人が世の中に少しでも増えたら、
それは私たちにとってもハッピーなことだな、と思います。

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本当にそのとおりだと思う。
特に共働きの家庭は子供を預けるのにも一苦労。
手続きが煩雑な割に、必ず保育園に預けられるという確約もない。
そうなると働く方も会社との調整が煩雑になる。
都内に近いベットタウンでは倍率が何十倍というところもあるくらいだ。

初めは小さな一歩、小さな常識から。
『体験』という自社の核になる部分をブレずに貫き通している。
こういう企業は本当に応援していきたいと思う。

後に、この子連れ出勤100社プロジェクトでは、見学会も実施して、
実際に子連れ出勤をしているスタッフのコメントもまとめている。
この企業、本気である。
http://blog.sowxp.co.jp/company/148