池袋

さて、この話をする前に、1つ言っておきたいことがある。
それは、
私は、都内で一番好きな街はどこかと聞かれれば、即答で池袋と答えるということだ。

一昔前は『都会の割に田舎臭い』とか『野暮ったい』など、
つまりはダサいイメージがあった。
だが、今は違う。
街も段々とキレイになりオシャレな店や便利な大型店舗も増え、
何より街が明るくなったように感じる。

買い物にも良し、観光にも良し、食事と遊びも良し。
友達や彼女と来ても良し。勿論、家族も良し。
加えて最近では開発が進み、商業施設や娯楽施設も増えてビジネスチャンスも潜んでいる。

私は都内随一のオールラウンダーと呼んでいる。
しかも全ての面で基準点以上というから、そのポテンシャルは極めて高い。

休みの日に遊ぶ場所に困ったら、
「んー、とりあえず池袋行ってみるか」という、この”ハズレがない“ことこそが池袋の最大の魅力なのである。

そんな池袋にある2大電気店といえば、皆さんもご存知の通り、ヤマダ電機とビックカメラである。
池袋で家電製品を購入しようと思ったら、まずこのどちらかでの購入が頭に浮かぶ。
私はヤマダ電機のヘビーユーザーであった。
品揃えが豊富で安く、何より日本全国規模である。電気店ではぶっちぎりの売上No.1
行かない理由が見当たらなかった。

だが、今ではヤマダ電機には行かず、ビックカメラを贔屓にしている。
勿論財布に入っているポイントカードもビックカメラのみだ。
何故そうなったかというと、忘れもしないある出来事がキッカケであった。

【そもそもの始まりは、自宅の引越しの時のある失敗だった】

それは、自宅を引越した時のこと。
今から2年前のことだ。

洗濯機を室内の洗濯機置き場に運んでもらったのだが、
蛇口の位置が微妙な高さであったことに加えて、蛇口の径(幅)も標準より広く、
洗濯機に付属されたアタッチメントでは接続が出来なかった。
ということに引越しをしてから気づいてしまった。

「しまった!  やってしまった。。。」
引っ越し初心者の方がよくやってしまうケースである。

引越し早々洗濯が出来ないことほど辛いことは無い。
引っ越した先は、駅から遠く、周辺は田畑のほうが多いくらいで、近くにコインランドリーがあるはずもない。
一刻も早く解決しなくては、着替えがもたない。
脱いだ衣服が溜まるのが気にはなったが、臭いが発生しづらい冬場だったことが唯一の救いだった。

善は急げで、ネットで調べてみると、
どうやらこれらしいという複数の部品が出てきた。その中から、
これだ!」
というものを見つけAMAZONで購入した。

即日配送サービスを選択したため、翌日には無事に自宅に届いた。
「さすが、AMAZONはすごいね!」
といいながら、ほくほく顔でいざ届いた部品をつけようとすると、
「あれ? おっかしーな。合わないぞ。」

角度を変えたり、つける順番を変えてみたりと色々試してみるが、
洗濯機のホース側にはピッタリつくのだが、肝心の蛇口にはピッタリとはつかなかった。
どうやら見当違いのものを購入してしまった。
「や、やってしまった。」
嫁が後ろで見ている。徐々に背筋が凍りついていくのを感じた。

通販の恐ろしさはこれだ。しかも、1度開けてしまうと返品が効かない。
ああ、ジーザス。

こうなったら残された道はあと一つ。
電気店でプロに聞くということだけだ。
そして、”とりあえず池袋行けばなんとかなるさ”と、家を出るのであった。

【果たして洗濯機の部品は見つかるのか】

池袋に着くなり、まずは贔屓にしているヤマダ電機へ向かった。
洗濯機コーナーの部品棚を見つけホッと一息。
数も相当数あるのでピッタリはまるのがありそうだ。

早速、近くの店員さんに声をかける。
左手には洗濯機の取扱説明書。
右手にはスマホで撮った蛇口の写真と蛇口の径を測ったメモ。
事前準備は万端であった。

 私:「あのー、この洗濯機なんですが、自宅の蛇口に付かなくて困ってるんです。
    部品はどれが合いますかね」

店員:「部品の棚はあちらですねー。」
 私:「いや、探してみたんですが、分からなくて」
店員:「あっ、はい。えーと、見せてもらっていいですか?(用意した資料を見る)
あ、これはこの部品で合いますね」

 私:「いや、その部品買っても合わなかったんです。蛇口の径の方が大きくて」
店員:「あー、そうですか。それじゃあうちには取り扱いありませんね。申し訳ありません」

え! なんと!?
あの、品揃えが豊富で安く、何より日本全国規模である。電気店ではぶっちぎりの売上No.1のヤマダ電機にないと!?
しかも、ごくあっさりした対応が余計に打つ手なしと悟らせる。
どうやら、万事休す。うちの洗濯機は飾り物になってしまったらしい。

「あぁ、どうしよう。地元の親身でマニアックな電機店を探してそこに行くか、
 はたまた管理会社に相談してみるか」
とあれやこれや考えてながらヤマダ電機を出ると、聞きなれたあの音楽が聞こえてくる。

「ふっしぎなふっしぎな池袋〜♩ 東が西武で西、東武〜♩」

「そうかそういえば池袋にはビックカメラもあったんだっけ。一応ダメ元で行ってみるか。」
洗濯機コーナーに着くなり、店員さんに声をかけてみる。

 私:「あのー、多分無いかもしれないんですが、この洗濯機がこの蛇口に付かなくて困ってて、
    部品を探してるんです。」

店員:「はい、ちょっと見せてください。はいはい、これですね。蛇口は結構古い型ですね。
これは大変でしたね。これに付くのは・・・・・・これとこれのどちらかですね」

と、持ってきたのは今まで見たこともない、新たな部品だった。しかも二つとも(笑)

 私:「あっ、ありがとうございます! えーと、どちらかといえばこっちが合いそうですね!
ただ、洗濯機と同じメーカーじゃないようなんですが大丈夫ですかね?」

店員:「恐らく大丈夫ですよ! この型なら、大体互換が効くようになってますから、
    もしご不安でしたらご自宅で付けてみて、付かない場合はお持ちください。
返品交換いたしますから。念のため、お名刺お渡ししますね。」

おおー!なんていうホスピタリティの高さだ!
これまで雷雲で真っ暗だった空が、一気に吹き飛んで雲ひとつない快晴になったかのような、本当にそんな感覚だった。

「ありがとうございます! いや、このご恩は一生忘れません」
思わずそう言ってしまってから、恥ずかしさに気付いた。
だが、それが本音だった。
「お役に立てて良かったです。何かあったらまたお越しくださいね!」

そうして、私はビックカメラのヘビーユーザーになった。
実はこの後にもう一度同じような出来事があった。スピーカーの難しい配線の相談に行った時も、
ヤマダ電機は「そんな部品ないし、無理ですね」で終わり、
ビックカメラは、

「やり方はこれとこれの二種類ありますよ。ただ、うちでは取扱いがないので申し訳ありません。
 専門の電機店さんであれば取り扱いしていると思うのでそちらで聞いてみてください」

とやはり対応にブレはなかった。
たまたま良い店員さんに当たったのかもしれないが、私のビックカメラに対する信頼は絶大なものになった。

この一連の出来事から分かる事は、
お客様が何を求めて来店したか。という根本的な問題にあると思う。
部品があればそれで良いのは無論だが、不安もあれば、迷いもある。
それに気付いて対応してくれれれば、その分部品が他の電機店よりも数百円と高くったってそちらで購入したくなるのが人情というものだ。
『助けてくれてありがとう料』とでも言うのだろうか。

実は今度は格安SIMを購入しようと思っている。
友人曰く、幾つか比較してみたが一番お得なのはビックSIMとのことだった
さすがビックカメラ。もはやその信頼は揺るぎない。
今度は格安SIMのネタをブログでご紹介することになると思う。
こうご期待!