落語雑学
「パチパチパチパチ。」

会場の拍手で、やっと演目の終わりである。
なぜ、『やっと』という言葉を使ったのかは、もう皆様お察しのとおり。
思ったよりもウケなかったのである。

もう一ヶ月以上も前からセリフもバッチリ覚えたし、言い回しもある程度、自信がある。
あとは、笑いの量は場の空気次第だな、くらいに思っていたものが全くの的はずれである。
むしろ、場の空気を多少なりとも悪くしてしまった感さえある。

高座を降りた時に感じたことは、こんなはずじゃなかった。だった。
何が悪かったのか? どこを直せばいいのか?

やり切った達成感と、悔しさの感情が入り混じってなんとも言えない複雑な気持ちで考えていた。
と、同時にある言葉を待っていた。

それは、毎回落語を演じた後に先生が改善点を指摘してくれる言葉だ。
もはやこれだけが唯一の救い。
例えていうなら、砂漠の中のオアシス、難病の時の名医である。

「そうですねぇ、セリフや仕草は覚えていたので、後は間(ま)ですかね。
例えば、笑いを取る所は・・・・・・こんな感じで言葉を圧したり。
そして、聞き手が笑いやすい空気を作ってあげるともっと良くなりますよ」

「おお! なるほど!!」

と、思ってはみたものの、
間(ま)とは、これまた一筋縄ではいかない要素である。
これが出来る出来ないがプロとアマの違いであるといっても過言ではない。
一体全体どうやって鍛えればいいのか、皆目見当もつかない。
だが、ここで挫けてはいられない。
来月には友人のイベントで披露するのに加えて、10月には豊島区公会堂で高座にあがるのだ。
目標は果てしなく高い。

早速、落語部が終わってから先生に質問した所、
「プロは高座にあがる機会が多く、お客様に見られて、
 どのタイミングでどの間(ま)でやってらウケるかを体得していく。
 けれども、その機会が少ない皆さんは少々難しいかもしれませんね。何か考えないといけませんね」
とのこと。

むむむ。
現状、打つ手無し・・・・・・か。
「あとは動画に撮って何回も見直すとか、練習会を開くとか、そんな当たりかな。
いや、とりあえず自分で・・・・・・」
と、思いは巡るばかり。
思いついたものを片っ端から試してみて、トライあるのみだな。

また来月、一ヶ月あるので楽しみながら修業の日々である。
これは成長していく過程を描いたドキュメンタリーなので、ぜひ一緒に上手くなる過程を見届けていただきたい
(上手くなる前提。笑)

天浪院落語部